Redan (レダン) - ゴルフコース クラシック設計理論

ゴルフコース設計の至宝、そして「パー3の王様」と称されるのが Redan (レダン) です。19世紀、スコットランドの聖地ノース・バーウィックで産声を上げたこのテンプレートは、クリミア戦争の要塞の名を冠する通り、ゴルファーを迎え撃つ難攻不落の砦として定義されました。一見、斜めに配置された無慈悲なグリーンに見えますが、そこには物理学と心理学が巧みに融合した「設計家の意図」が隠されています。右サイドのキックプレートを利用し、左奥へとボールを転がし寄せる「地上戦」の醍醐味を知ることで、あなたのゴルフは単なる技術の披露から、設計家との知的な対話へと進化するでしょう。

本ページでは、レダンの厳格な定義から歴史的変遷、攻略の鉄則、さらには海外のゴルフコースで出会える「名作レダン」も紹介。そして日本国内で出会える「名作レダン」の目撃証言の書き込み板もあります。一打の重みを変える、レダンの深淵なる世界へようこそ。

 


レダン (クラシック設計理論 - Redan レダン)
Redan - レダン (image)

Redan(レダン)の定義と歴史

Redan (レダン) の定義と元祖

元祖は、スコットランドのノース・バーウィック・ゴルフリンクス 15番ホール。語源は、 クリミア戦争中のセヴァストポリ包囲戦で築かれた「V字型の突出した要塞(Redan)」に由来します。その名の通り、ゴルファーの行く手を阻む難攻不落の砦として定義されました。C.B.マクドナルドが「世界で最も完成されたパー3」として米国に持ち込み、ナショナル・ゴルフ・リンクス・オブ・アメリカ(NGLA)の4番で完璧に再現したことで、テンプレートとしての地位を確立しました。

 

Redan(レダン)の構成要素と図解説明

 

厳密な構成要素

  1. ティーグラウンドから見て、グリーンが右前から左奥へ約45度の角度で斜めに配置されている。
  2. グリーンの右手前が高く、左奥に向かって激しい下り傾斜がある。
  3. グリーンの左手前(傾斜の先)に、巨大で深い「兵士を飲み込む」バンカーが配置されている。
  4. 構成要素ではないが、プラトー(砲台)によって、本来の意味である「要塞」度合が増して、難易度も上がります。

 

【レダンの幾何学】

  • 右サイド(キックプレート): グリーンの右側は「土手」のようになっており、ここに当たったボールは左奥のピン方向へ加速しながら転がっていく設計。

  • 中央の分水嶺: グリーン中央に「背骨」があり、そこを越えないとボールは左の巨大バンカーへ滑り落ちる。

  • 左の深淵: グリーン左サイドは完全に「死地」。一度バンカーに入れば、ピンに向かって打ち上げる絶望的なショットが残る。

 

 

【派生したテンプレート】

  • Reverse Redan(リバース・レダン): 左右を反転させたもの。左前から右奥へ傾斜する。ドローヒッターには悪夢となる。

  • Short Redan(ショート・レダン): 距離を短くし、よりグリーンの傾斜とバンカーのプレッシャーを強調したもの。

  • Par 4 Redan: パー4のセカンドショット地点にレダンの要素を組み込んだもの。

 

Redan(レダン)の攻略方法

 

レダンは「空中戦」ではなく「地上戦」を強いるホールです。「右に打って、左に寄せる」: ピンが左奥にあっても、直接狙うのは自殺行為です。グリーンの右半分、あるいは右手前のラフにある「キックプレート」を狙い、傾斜を使ってボールをピンまで運ぶのが正解。番手選びの妙: 高弾道で止めようとすると、風に流され左のバンカーへ落ちるリスクが高まります。低く打ち出し、地面との衝突を利用して「転がして寄せる」技術が求められます。ミスの許容範囲: 「右に外すのはセーフ、左に外すのはダブルボギー」という鉄則。

 

Redan(レダン)がある有名な海外コース

The North Berwick Golf Club 15th PAR3 "Redan" (レダン)
The North Berwick Golf Club 15th PAR3 "Redan" (image)

 

North Berwick West Links (15番 ホール名称「Redan」)

すべての始まり。世界中の設計家が巡礼に訪れる。


National Golf Links of America (4番)

マクドナルドによる、オリジナルを超えたと言われる完成度。

Shinnecok Hills GC (7番)

全米オープン開催時、あまりの難易度に「散水車が出動した」という伝説のレダン。

 

Chicago Golf Club (7番)

セス・レイナーによる、幾何学的で最も「数学的に美しい」レダン。

 

Redan(レダン)がある有名な日本のゴルフ場

 

カレドニアン・ゴルフクラブ 17番 PAR3:

グリーン中央に尾根があり、手前は上り、奥は下りのグリーンとなる。左サイドはバンカー、右サイドにはマウンドもあり、レダンホールと言えるでしょう。

 

我孫子ゴルフ倶楽部 (千葉県): 1番 Par4。

上級者は高いショットでボールをグリーンを止める。アベレージゴルファーは右から攻めることで傾斜でグリーンに乗せる。プレーヤーが戦略を立てて、ルート選択の出来るレダンホールです。

Redan (レダン)がある日本のゴルフ場、日本のホールナンバーを教えてください。

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